エネルギー港区
大連港鉱石ターミナル会社

  大連港鉱石ターミナルは2002年7月から着工し、2004年6月7日に最初の鉄鉱船を正式に荷役した。
一、 ターミナル概況
  大連鉱石ターミナルは大孤山半島の東南に位置し、30万トン兼35万トン鉱石専用ターミナル1つと15万トンの積み替えターミナル1つによって構成されている。ターミナル自身の条件はよく、天然チャンネルとアンカレジの深さは-28~―31メートル、船舶ロータリー水域の直径は902メートル、水深は-23.6メートルである。
  ターミナルは桟橋式で、アプローチが長さ465メートル、バースが長さ450メートル、水深の最前線が-24.5メートル、船舶ロータリー水域の深さが-23.6メートル、5~40万トンの鉱石船が泊められる。積み替えターミナルのアプローチが長さ220メートル、バースが長さ437メートル、水深の最前線が-18.6メートル、上は20~25万トン船舶の倉庫チェック作業ができ、下は0.5~2.0万トンの鉱石積み替え船舶が泊められる。     
2011年、新たに3#バースを増加した。水深-18.6メートル、長さ290メートル。

鉱石ターミナルのレンダリング

二、 地域優位
  大連港鉱石ターミナルは大孤山半島の東南、東北アジアの中心、渤海湾の入り口に位置しており、独特な地域優位を持っている。東北鉄鋼工場の輸入鉱石を荷役するとともに、錦州地域の鉄鋼工場と環渤海地域の鉄鋼工場に積み替えのサービスを提供する。
三、ターミナルの設備
  鉱石ターミナルは負荷64トンのブリッジ式グラブアンローダーを4台配置し、一台あたりの予定の陸揚げ効率は2750トン/時間である。二期工事の積み替えターミナルにおいて予定能力が1800トン/時間のブリッジ式グラブアンローダーを2台配置し、軌道歩行式アンローダーを1台配置し、能力が4500トン/時間である。ヤードにリクレーマーを10台配置する。取り出しの効率はそれぞれ5000トン/時間と4500トン/時間である。港には長さ850メートルの鉄道線が3本あり、積載ステーションが2つある。鉄道単線積載能力は4500トン/時間で、貨車一両を積む時間はわずか48秒である。列車一本(60車両)は1時間にもならない。ターミナルにおけるすべての施設はオートコントロールであり、その機能と進歩程度は国内で最高である。
四、 ヤード
  ターミナルにある4つのヤードの有効な備蓄面積は54万平方メートルで、一回で鉱石822万トンが備蓄できる。現在会社は2万平方メートルの保税ヤードがあり、輸入貨物の国際配送もでき、中継貿易もできる。保税機能は鉱石が到着したら、バッチで通関申告をし、バッチで納税し、需要に応じて出荷する。各ヤードは相互運送する機能があり、鉱石のブレンドビジネスができ、お客様の個性的な要求を最大限満たす。バックにリザーブのヤードを100万平方メートル計画し、備蓄能力は1000万トンである。
五、 作業効率及び品質
  ターミナル現在の最高作業効率は24時間で16.1万トンをおろし、船全体最高平均作業効率は6549.5トン/時間である。出荷効率は船舶自体の条件に制限され、現在パナマ型船舶は24時間以内で作業を終えて港を離れる。ターミナルにおける貨物を積み替える損失率は業界でもっとも低い。 
    
鉱石船の荷役                                                  リクレーマー 
六、 環境保護
  ターミナルにおける作業は「キャビン排水法」を使用し、ダストネットワーク設置、粉塵抑制剤噴射、塵車購入と合わせて、環境問題対策をしている。ターミナルで脱塩技術を使用することにより、生活用水問題を解決したのみならず、生産、消防、環境、緑化などの用水問題を全て解決した。同時に、海水熱源ヒートポンプ(地温エアコン)によってターミナルの省エネ、環境保全問題の解決にも一役かっている。
七、 精神及びサービスモットー
  会社は「規則に従い、細部に注意し、毎日卓越を求める」という中心概念を持ち続けている。「安全、エコ、効率、利益」をサービスモットーにし、「最高のターミナル施設、最高の管理とサービス、最高の環境、最高のチームワークによる専門的な深海ターミナル」を目指し、東北アジアバルク鉱石の流通センターになるように努力している。


大連港石油ターミナル会社

  大連港石油ターミナル会社は大連港株式有限公司に属し、大連市大孤山半島の東南にあり、大連港石油業務プレートの中心港であり、石油及び液体化学製品の保管と輸送に取り組んでいる。                       
  現在、大連港石油ターミナル会社は3000~30000トンのバースを19有し、年間通過能力は7285万トンである。そのうち、45万トン石油ターミナルは中国でもっとも大きい石油ターミナルである。会社は石油タンクが39あり、備蓄能力は410万立方メートルである。精製油タンクが39あり、備蓄能力36.8万立方メートルである。鉄道駅が2つあり、石油鉄道駅の通過能力は950万トン/年であり、液体化学製品の鉄道駅の通過能力は120万トン/年である。水路、パイプ、鉄道、道路を一つにした収集と流通システムの現代的総合的な港である。

石油会社ポートの全景
  大連港石油業務プレートは大連港石化有限公司と大連長興島港口投資有限公司を含んでいる。大連港石化有限公司は3000~100000トンのバースが4つあり、年間通過能力は1200万トンである。精製油タンクが14あり、備蓄能力24万立方メートルである。石油鉄道駅が1つあり、通過能力は460万トン/年である。大連長興島港口投資有限公司は現在輸入石油ターミナルと石油タンクエリア一期プロジェクトの120万立方メートルのタンクファームを工事中である。   
  大連港石油ターミナル会社は中国でもっとも大きい45万トンの石油ターミナルをはじめ、石油、精製油、液体化学製品など一連のポートのクラスターを主体とし、タンクエリア、パイプ、鉄道など生産設備を加え、お客様に石油と液体化学製品の荷役、保管、パイプ輸送、海上中継、ポートバージ、鉄道荷役、自動車荷役、再輸出保税などのサービスを提供することができる機能が整っている。

  
石油会社の鉄道荷役ステーション                             石油会社30万トンの原油ターミナル
  数年来、大連港石油ターミナル会社は専門的、優秀な設備を使い、安全、効率的、優れた荷役サービスによって、港における石油荷役業界のサービスブランドを確立した。将来、「末永く努力し、奉仕し、発展させる」という企業精神を守り、「会社とともに成長し、お客様とともに発展し、社会とともに進歩する」という企業の価値観を持ち続け、力を尽くしてお客様に安全、効率的、優れた石油と液体化学製品の保管輸送サービスを提供する。
  大連港石油ターミナル会社による過去三年間のスループットのデータ
     1、2009年4053万トンを完成した。
     2、2010年4353.2万トンを完成した。
     3、2011年4088.4万トンを完成した。

中国華良物流集団北良有限公司

1、 会社の基本的な状況
  中国華良物流集団北良有限公司は1993年7月に成立し、登録資金は4.2億元であり、中国華良物流集団公司による大型の食糧物流企業である。食糧備蓄、輸送、中継、加工、貿易、先物、並びに、保税、コンテナ及び雑貨ポート物流業務などを取り扱っている。社員は700人以上であり、資産総額は56億元である。

北良港全景
  18年の発展を通し、北良会社は食糧ポート荷役、保管、倉庫保管、輸送、食糧貿易、ホテル、不動産開発などの業務を一つにした総合的な企業集団になっている。2010年、北良会社は食糧貿易量を300万トン自営し、ポートのスループットを1223万トン完成し、経営収入は105億元を超えた。
  北良会社はwin-winのモットーに従い、新たな発展戦略を実施し、積極的に国内外の企業と様々な協力をしている。国家食糧の組マクロコントロール及び国家食糧安全のために奉仕し、企業、社会により多くの価値を作るために頑張っている。5~10年で北良会社を多分野にわたる経営ができ、国際競争力を持つ総合的な食糧物流貿易集団にする予定である。
2、 企業主要項目の現状、機能、発展計画
  現在北良会社は東港地域で大連国際食糧の物流産業パークを作ることを計画している。国際食糧の物流産業パークは計画敷地が220万平方メートルであり、投資総額は56億元である。食糧物流、米、小麦粉、とうもろこし、飼料、食品など食糧食品加工項目に取り組み、国民米輸送基地と国際食糧食品物流センター、取引センターを作る。項目が全部完成したら、ポートの倉庫保管能力は新たに100万トン増加し、工業生産高を新たに300億元増加し、ポートのスループットを新たに800万トン増加する見込みであり北良港の競争力をさらに向上させる。
3、 北良港の現状、経済指標、発展成績、発展計画および見込み  
  北良港食糧ターミナルは大連保税区大孤山半島の西側、東北大街の南側にあり、大窑湾コンテナーターミナルに接し、大連国際海運センタープロジェクトの重要な構成部分である。生産バースが6つあり、予定スループット能力は1200万トンであり、5~8万トンのバルク穀物バースが4つ、3万トンの植物油専用バースが1つ、5万トンのコンテナ多用途バースが1つある。ポートの食糧サイト容量は170万トンであり、そのうち、国家食糧倉庫は60万トンである。L18バルク穀物用鉄道貨車は2400両である。そのほか、食糧検査センターと食糧物流情報センターがある。

  
北良港 鉄道駐車場                                              北良港 アンローダーの作業 

  北良食糧ターミナルは国が世界銀行の貸付で建てた大型現代的な食糧物流施設である。設備の水準と作業効率は国際的に高度なレベルになっており、食糧備蓄施設の規模は世界でもっとも大きい。現在、北良港のバルク穀物の船積み効率は6000トン/時間に達し、
船卸効率は2000トン/時間に達し、ポートの鉄道年間集港能力は800万トンになっている。北良港はすでに中国国内「北の食糧を南に輸送」の要でもあり、外国との食糧貿易のポートでもある。
  北良会社は港を生かして港湾産業を発展させている。現在日清製油、九三恵良などの食糧加工企業と中石化儲運、玉柴潤滑油など石油物流企業を導入した。北良港は北方でもっとも大きい食糧加工基地になっている。
  北良港の発展計画により、「十二五」(第十二次五カ年計画)の期間、大型バルク稲輸送施設プロジェクトを含め、5万トンの食糧および多用途の生産バースを作る。ポートのスループット能力は2500万トン以上になる。北良港の発展目標は東北アジア地域の国際的な食糧物流、加工、貿易センターになることである。