|
2009年 |
2008年 |
2007年 |
ポートの貨物スループット(億トン) |
2.04 |
1.85 |
1.66 |
ポートの貨物スループット |
75.00% |
75.31% |
74.24% |
コンテナースループット(万TEU) |
548.5 |
545.2 |
424.8 |
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大連液化天然ガス(LNG)プロジェクトは2008年1月30日に国家発改委によって許可され、4月18日に正式に起工した。同プロジェクトはターミナル、受信ステーション、輸送パイプを含んでいる。一期工事の規模は300万トン/年、年間供給能力は84億立方メートルである。投資総額は百億元を超えている。その中、受信ステーションの工事投資は68.58億元であり、2011年完成し、使用を始める予定である。
北良港
北良港は中国が世界銀行の貸付で建てた大型現代的な食糧物流施設である。大連保税区大孤山半島の西側、東北大街の南側にあり、大連市内より50キロ、空港より40キロの位置にあり、大窑湾コンテナーターミナルに接し、大連国際海運センタープロジェクトの重要な構成部分である。
北良港は現在生産バースが10あり、5~8万トンのバルク穀物バースが4つ、3万トンの植物油専用バースが1つ、5万トンのコンテナ多用途バース(兼コンテナー)が1つ、3~10万トンの石油化学製品バースが4つある。ポートの食糧サイト容量は170万トンであり、そのうち、国家食糧倉庫60万トンである。L18バルク穀物用の鉄道列車は2400車両である。ターミナルの積載効率は6000トン/時間に達し、陸揚げ効率と鉄道作業効率は2000トン/時間に達している。そのほか、北良港に国家レベルの食糧食品検査センターと総合的な食糧物流情報センターがある。北良港から深圳赤湾港、江陰港、南通港、広州港、アモイ港、海口港、龍口港などの港までのバルク穀物の航路を開通した。2009年、北良港は1100万トンのスループットを完成し、自営食糧貿易は100万トン以上になった。
北良港バルク穀物ターミナルは中国華良物流集団北良有限公司(略称:北良公司)より経営管理されている。1993年7月に成立し、登録資金は4.2億元であり、中国華良物流集団公司傘下の大型国有食糧物流企業である。食糧備蓄、輸送、積み替え、加工、貿易、先物、保税を経営し、同時に石油化学製品、コンテナ、雑貨などのポート物流業務などを取り扱っている。現在社員は663人、企業資産総額は50億元である。現在、北良公司は全額出資、持ち株の子会社を20社あまり持っており、経営内容は食糧物流、貿易、加工、不動産、ホテル、金融サービスなどの分野にわたる。
北良公司は北良港の優位性を生かして積極的に食糧深加工及び物流を主とする港湾産業を発展させている。現在日本の日清製油、黒竜江省の九三油脂恵良技術、双日食品などの食糧加工企業と中石化などの倉庫保管、物流企業を導入した。北良港は北方でもっとも大きい大豆油加工基地になっている。
コンテナーターミナル
コンテナーターミナルは主に大窑湾港の南にあり、一、二、三期に分けられる。一期は大連港コンテナー株式有限公司とシンガポール港務集団が合弁した大連コンテナーターミナル会社(DCT)により経営され、7つのコンテナーバースを経営している。二期は大連港コンテナー株式有限公司と中遠、シンガポール港務集団、馬士基が合弁したコンテナーターミナル会社(DPCM)により経営され、6つのバースを作る計画であり、現在4つがすでに使用されている。三期は大連港コンテナー株式有限公司と中海、日本郵船が合弁した大連国際コンテナーターミナル会社(DICT)により経営され、5つのバースを作る予定であり、現在2つが完成済みである。
鉱石ターミナル
大連鉱石専用ターミナルは中国で最大、最高度な30万トンの鉱石専用バースを有し、喫水-23メートルである。現在世界で運行している全てのバルク鉱石輸送船舶の停泊が可能である。15万トンの積み替えターミナルは水深の最前線が-18.6メートルである。取り扱う船舶に関して、陸揚げ時、2万トンを取り扱うことができ、また、15万トン船舶の倉庫チェックの作業ができる。積載の時には、1~7万トンを取り扱うことができる。
30万トン鉱石専用ターミナルは負荷64トンのブリッジ式グラブアンローダーを3台具えてある。一台あたりの陸揚げ効率は2500トン/時間である。鉄道片道積載能力は4500トン/時間であり、貨車一両の積載時間はわずか48秒である。
鉱石ターミナルはヤード面積が37.2平方メートル、一回で鉱石500万トンを貯蔵することができる。ターミナルの年間通過能力は2400万トンである。鉱石ターミナルは2002年7月10日に起工し、2004年6月7日に試運転をはじめ、2004年9月26日に正式に使用し始めた。投資総額は16.3億元である。
石油貯蔵輸送基地
1、地域位置
大連新港石油貯蔵輸送基地は大連市東北部に位置し、大連湾東側、大孤山半島東側の鲇鱼湾にある。北側は大窑湾であり、南は黄海、西南部は海を挟んで甘井子区に臨んでいる。大連経済技術開発区より約10キロ、大連西太平洋石油化工有限公司まで3キロである。東西の長さは5100メートル、南北の長さは5600メートルである。敷地面積は約11.76平方キロメートルである。大連における新しくできた主要石油作業区であり、立地に恵まれ、ポート水域で波が小さく、海の水深が深く、内陸石油化学製品輸出入の理想的な場所である。
基地は交通条件がよく、南北全域を跨ぎ、開発区につながる創業道がある。東西方向に迎賓路があり、創業道とつながり、また海鲇路が北西へ伸び、大連西太平洋石油化工有限公司につながり、開発区まで行く。地域郊外は交通の便がよく、北の開発区は黄海大道が西南から東北まで全域をカバーし、瀋大高速道路(瀋陽―大連)、201国道、202国道といった三本の国家レベルの道とつながる。
2、ポートの状況
石油貯蔵輸送基地のポートはスループットが年間2億トンで、原油と精製油などの専用バースを25設計され。そのなか、30万トンの原油ターミナルと15万トンの精製油ターミナルを含め、すでに完成し、使用されているものは17ある。2004年5月、大連港で30万トンの原油ターミナルが完工し、稼働し始めた。2005年大連港で大石化ターミナルを使用し始めた。2006年大連港で古い港地域の移転、大窑湾コンテナーターミナル三期工事、金窑複線鉄道の拡大工事を始めた。300億元を投資した一連の重大工事とポートの収集流通システムの建設は石油貯蔵輸送基地の堅固な基礎を築いた。
3、位置づけの計画
大連市都市発展の全体計画、大孤山半島の全体計画に基づき、新港地域の石油貯蔵輸送の全体計画とあわせ、新港町内の土地を中国で最大、現代的で、世界で影響がある石油貯蔵輸送基地に位置づけ、合わせて計画する。原油、精製油、液体化学製品、液化天然ガス(LNG)を貯蔵し、石油、液化天然ガス(LNG)をサービスする補助生産設備を整備させる。原油海上積み替えシステムの計画建設を速め、パイプ、鉄道、道路等多様なポートの内外を貫く石油専門収集流通ネットワークシステムを築く。計画用地は約6.7平方キロメートルである。ブロック開発は「全体計画、次第に実施」の原則に従わなければならない。
計画地域は大孤山半島東の大窑湾地域にあり、国家の主要国際深層水積み替えポートの一つである。渤海経済地域、東北経済地域、東北アジア経済中心にある新港は地域位置、ポート交通、鉄道、道路、航空など多くの利点がある。
同プロジェクトは国家レベルの石油貯蔵輸送基地であり、現在建設できる用地規模は基地建設要求を満足できないので、用地範囲内の一部分の用地を建て直す。やまを掘り、海を埋めることで用地を広くし、十分な建設用地を作ることで、同工事の発展規模の要求を満たす。同地域の特別な自然条件を利用して備蓄能力を拡大し、新しい石油備蓄方式を模索し、東北アジア地域石油集散地と国家主要石油戦略基地を作る。
大連市都市計画の発展要求、大孤山半島全体の計画要求を満たすこと上で、石油市場予測の分析とあわせ、計画地域は精製油及び液体化学製品地域、原油タンク地域、国家原油備蓄地域、商業原油備蓄地域、補助生産地域、液化天然ガス(LNG)受信ステーションといった6つの地域に分けられている。
4、建設状況
現在、新港における完工した石油備蓄流通基地及び工事中の備蓄基地は備蓄量が2000万立方メートルを超えている。三年でスループット能力は1億トンに達し、備蓄能力は3000万立方メートルを超え、中国で最大、世界に影響力がある国際エネルギー港になる予定である。
大連30万トン原油ターミナルは大型タンカーが泊められる。潮に乗る、または負荷を制限するなら、44万トンのタンカーが泊められる。同時に10万トンのタンカーが泊められ、原油の積み替え需要を満足させる。ターミナルは蝶形のレイアウトで、バースは510メートルの長さがあり、水深の最前線が-25メートルである。ブリッジのアプローチは長さが585メートルの鋼管太鼓橋を5つ使用した立派なターミナルである。
ターミナルの計画年間通過能力は2286万トンで、暫くは年間輸送量1000万トンで長期的には2200万トンとなる予定である。同ターミナルは2002年9月17日に起工し、2004年9月26日に試運転し、投資総額は5.3億元である。新しい30万トンの原油ターミナルは同時に50万トンのタンカーが泊められ、年間取扱量は2110万トンである。